音楽における「エモさ」。ジャンルを超えて「エモさ」感じた10曲

2017/08/22

エモ

高校生の頃から、「エモい」音楽にとっても弱い。

「エモ」と聞くと、どうしても「ロック」よりなイメージではあるが、個人的にジャンルを超えて「エモ」さを感じた曲をご紹介。

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THE SUN AND THE MOON/HUSKING BEE


いわゆる日本における「エモコア」のパイオニア、HUSKING BEE。
高校生の時、明確に「エモさ」を意識した初めての曲。
メロコアブームの流れで入ったものの、ルックスもなんだか当時のメロコア感というかストリート感が全くないどちらかといえば「ナード」な雰囲気だし、決して歌も上手ではない、じわじわと心を掴まれていったというか、気がつけば完全に夢中になってた。

HUSKING BEEが「エモい」要素に自分が弱いってことに気づくきっかけでしたね。

Stay Gold,Ponyboy/The Get Up kids


完全にHUSKING BEEからの流れですが、The Get Up Kidsには泣かされました。
もう、まずビジュアルがとにかく冴えない。
アメリカのハイスクールで絶対友達少ないグループみたいな感じというか、映画「デロリアン・ダイナマイト」の主人公のグループみたいな雰囲気。
それでいて初期衝動丸出しな疾走感で、汗だく、絶叫。いわゆる「ナードエモ」の先駆け。
曲名の「Stay Gold,Ponyboy」っていうのが、フランシス・フォード・コッポラの映画「OUT SIDER」で敵対する不良グループにボコボコにされたジョニーが、病院で息を引き取る前に仲間のポニーボーイに言い残した言葉というのも「エモさ」満点。

2010年の再結成&来日は一人で見に行って、一人で号泣して思い出あり。

7月/Bloodthirsty Butchers


「リアルジャイアン」こと吉村秀樹という存在が「エモ」
すなわち「人間エモ」
「世界3大アウトロエモ」といっても過言ではない鬼気迫るアウトロの轟音。
また、このライジングサンの映像がエゲツない。
最後の最後を押さえたカメラマン、天才。

あと、北海道という「土地柄エモ」っていうのも絶対あると思う。
eastern youthとか、COWPERSとか、THA BLUE HERBもそう。
しかも、いずれもオリジナリティの塊。

 graf+/haruka nakamura


08年発売のエレクトロニカコンピ「songs of seven colors」に収録された、かのnujabesとも生前交友を持っていたギタリストharuka nakamura氏の、イントロからして思いっきり泣かせにかかってくる容赦ない泣きのエモトロニカ。
フックに入り込んでくるシンセとギターの絡みがフレーズがサイレント系激情エモ。

 Everydub/The Sunburst band


NYハウスの重鎮Joey Negro率いる「The Sunburst Band」が、Universal Robot bandを手がけたPatric Admas参加のDance, Dance, Dance/Marta Acunaをサンプリングしたニューディスコものを、セルフリエディットした作品。

一聴すると、スムースでゆるいディスコかと思いきや、3分を過ぎたあたりのブレイクから徐々にスペーシーなリードシンセが暴れ始めるとともに、グルーヴも徐々にビルドアップ。
グルーヴが最高潮に達した頃合いで、激エモな女性ヴォーカルが突っ込んでくる。
個人的には「エモさ」は「静」と「動」の緩急に揺さぶられるものだと思っていたのに対し、この曲は緩やかに「エモく」仕上げていくっていうこれまでになかったエモさだったのが衝撃。すなわち「ゆるエモ」。
あと、「エモ=泣き」ってイメージあるけど、ダンスミュージックに関しては多幸感溢れる「陽エモ」が多いと思う。

ACDise #2/Gonno


「ゆるエモ」かつ「陽エモ」系でもう一つ、こちらはテクノ。
ていうか、ダンスミュージックのエモさは「ゆるエモ」成分が強め(展開がミニマルだからですが)
日本人のDJ/トラックメーカーであるGonno氏が2011年に発表したトラック。
テクノだけあって展開がとてもミニマルではありますが、ひたすら繰り替えされし続ける無機質なシンセのループが、どうしてここまで感情を揺さぶるんだっていうくらいドラマティックに緩急をつけ、まるで薄暗い地下室から朝焼けの地平線の彼方にぶっ飛ばさせてくれるような壮大さを帯びていく様は圧巻。
クラブ遊びって辛い現実の日常と刹那な快楽のギャップが生むカタルシス的な要素があると思っており、そこに「エモさ」があるのだと思います。
この上なく多幸感に包まれて帰る早朝の電車で、家族でお出かけする人を見てしまったり、帰宅した自宅がこの上なく散らかっているのを見て「俺は何をしているんだろう」って「エモい」気持ちになってしまうという意味で「陽エモ」はカタルシスに浸る「エモさ」を引き立てるものだと思う。

108bars/小林勝行


エモの発祥は「ハードコア」であったということもあって、ヒップホップはエモとの親和性が高い。
しかも、内面をリリックに乗せてくるとなると、「人生エモ」要素まではっきり出てきてしまうからなおのこと。
神戸のラッパー小林勝行に関しては、とにかく「アウトロー人生エモ」要素がかなり濃厚。
部屋住み、ゴト、薬物、逮捕、父親の病気、精神病、「いつみても波乱万丈」の特番みたいな生い立ちを赤裸々に淡々と108の煩悩にかけてラップし続ける。
夜中にこっそり帰ってきたら母親が仏壇の間で仏様に拝んでるっていうバースと、アルバムの次のトラックが母親が小林勝行に書いた手紙の朗読という、どこまでもえぐりとるように痛々しい人生エモ展開のオンパレード。
聞く人かなり選びますが、ill-beatnik/THA BLUE HERBに匹敵する「アウトロー人生エモヒップホップ」の最高峰かも。

You/Bibio


Stones throwのサンプリング感覚とboards of canadaのドリーミーなサイケ要素を掛け合わせたbibioの中でも「アウトロエモ」色の強い一曲。
初期のbibioは全体的に「泣きエモ」のサイケフォークって感じが強く、リリースを重ねるたびに「陽」の要素が強くなっていった中で、久々に「泣きエモ」要素が出てきたと思ったら、ハードコアエモの常套句「アウトロエモ」を取り入れてきた意欲的作品。

MUSIC/Markus Marr

ディスコパンクの総本山DFAから2013年にリリースされ、ニューディスコ界隈やインディーダンス界隈で話題になったMarkus Marr
エモダンスミュージックの王道「ゆるエモ」と一線を画すのはなんといってもカウントダウンのような緊張感溢れるイントロが0:22で一気に爆発し、吹き飛ばされて跡形もなくなったような荒野に鳴り響くような哀愁感とシューゲーズ感溢れる「泣きのエモギターアルベジオ」と、3:30あたりから始まる壊れたシンセとリズムマシンのような不安定な展開の末、堰を切ったようにカットインされる女性コーラスとともに始まる「サイレント泣きエモブレイク」

好きな男の名前腕にコンパスの針でかいた/面影ラッキーホール


タイトルからして「メンヘラエモ」ですが、歌詞の内容も想像通りのメンヘラ具合。
まず、アルバムタイトルが「代理母」って時点でメンヘラ感満載。
だけど、楽曲自体はめちゃくちゃスムースでソウルフルで、むしろ耳障りが超いいっていう「スムースソウルフルメンヘラエモ」

まとめ

こうやってみてみると、ベーシックなエモの要素としては「泣き」「激情」「静と動」「壮大なアウトロ」っていうのがありつつ、ダンスミュージックにおけるじわじわと感情に訴えかける「ゆるエモ」や、刹那な多幸感にカタルシスを感じる「陽エモ」や「ナード」さという人間性エモ要素から派生した「人生エモ」「思春期エモ」「メンヘラエモ」といった精神的な「エモさ」に弱いようです。

こうやって冷静にまとめてみると、自分の中にひっそり住み着いている「中2病」や「高2病」っていうのが、いわゆる精神的な「エモさ」に反応してしまっているんではないかと思ってしまった。

2016.07.24追記:女性エモについて

狂おしいほど愛おしい女性エモミュージック5選

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